こんにちは、ひばり店主です。
相変わらず宿は休止中ですが、ひとつうれしいことがありご報告させていただきます。
春から本格的にコーヒーの仕事をはじめたことは以前書きましたが、
これと並行して、コーヒー豆の卸会社で働きはじめました。
「海ノ向こうコーヒー」という、京都にある会社です。
<海ノ向こうコーヒー ホームページはこちら>
「海ノ向こうコーヒー」はアジアを中心に世界中のコーヒー生豆を仕入れており、
現在約100種類ほど取り扱っています。
ここは実は、ひばりをやるときにベンチマーク(指標)のひとつとして参考にさせていただいた、
開業前から私がとても強い影響を受けていた会社です。
「株式会社坂ノ途中」、といえば京都では有名なお野菜を扱っている野菜提案企業なのですが、
その坂ノ途中の海外部門が「海ノ向こうコーヒー」です。
(なので正確にいうと「坂ノ途中」という会社の中にある、「海ノ向こうコーヒー」です。)
坂ノ途中は”100年先も続く、農業を。”という思いを掲げ、
国内では野菜、海外ではコーヒーを通じて、ビジネスという手段で持続可能な社会の実現を目指している会社です。
2017年にひばりをはじめるときには坂ノ途中のホームページを何度もみて、
理念や会社としてのあり方にとても共感していました。
ひばりは私個人の小さな宿ですが、すこしでも社会にとっていい影響のある仕事にしたいという思いもあり、
一歩も二歩も進んだ考え方をされていた坂ノ途中を勝手に参考にさせていただいてたのです。
<坂ノ途中ホームページはこちら>
(お野菜が超おいしいです。野菜の定期購入もぜひおすすめです!)
<ビジョン・コンセプト>
https://www.on-the-slope.com/vision/
海ノ向こうコーヒーはちょうどその頃にはじまったと思いますが、まさかそこで働くことになるとは。
人生わからないものですね。
コーヒーのおいしさ・品質の高さを「カップ・オブ・クオリティ」と言いますが、
海ノ向こうコーヒーでは味・質の高さに加え、
「産地の生活向上」や「自然環境への影響」などを含めたより厳しい「トータル・クオリティ」で
コーヒー豆の質を判断し、セレクトしています。
その考え方に共感し、最初はただの小客として「海ノ向こうコーヒー」の生豆を仕入れていただけでしたが、
ありがたいことに「一緒に働かないか」とお声がけいただき、お世話になることになりました。
前に書いたかと思いますが、宿をはじめる原点となるきっかけは学生の時分、
長年憧れていたアラスカの原野の中にある「キャンプデナリ」というロッジで働いたことでした。
私にアメリカ国籍があったら、たぶん今でも働いていたと思うくらい素晴らしい場所です。
ここでの日々が忘れられず宿をやりたいと思い、いまもその思いを持ち続けています。
長年憧れている場所なんてそうそうありませんが
「坂ノ途中」の「海ノ向こうコーヒー」は私にとって、そんな場所です。
やりたい宿をやりたいようにできないのは悔しいですし、代わりになるものなんてありませんが
やりたいコーヒーをやることができ
働きたい場所で学びながら働くことができる
こんなにうれしいことはありません。
なのでしばらくは、海ノ向こうコーヒーで仕事をしながら
コーヒーの仕事に活かせるよう働いていきます。
(もちろん、宿も機をみて再開します!ヘルパー募集しなければ。苦笑)
慌ただしく変化する日々ですが、いい変化であれるようがんばって参りますので
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ひばり 店主