< Hiba Re: Start > 宿泊受付再開のお知らせ

 

こんにちは、ひばり店主です。

 

長らく休止しておりましたが2022年1月14(金)より、宿泊受付を再開致します!

冬季(1月・2月)は週末3日間(金・土・日)にて、

宿(ひばり)・本(旅耕社)・コーヒー(Zzz珈煎)の営業を再開します。

宿泊のご予約はホームページ、Airbnb、またはインスタグラムのDMからでも受付けております。

 

 

 

宿泊は昨年1月15日から休止しているので、ピタリ1年ぶり。

 

宿をずっと休んでいたので、今年の漢字はなにかと聞かれると「休」になりそうですが

 

1歳児のめまぐるしい体調変化や、新しいコーヒーの仕事を一日一日乗り切っているうち

いつの間にか1年経ってしまっていた、というのが率直な感想です。

 

休んでいたこの1年間、色々なことがありました。

病気がちな1歳児はこの1年で元気な2歳児になり

無職(のよう)な店主も自営業主兼会社員となりました。

↓会社員のくだりはコチラ↓

https://hibarihostel.com/blog/2021/10/%e6%b5%b7%e3%83%8e%e5%90%91%e3%81%93%e3%81%86%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%92%e3%83%bc%e3%81%ae%e3%81%94%e7%b4%b9%e4%bb%8b/

 

<生後7ヶ月。コロナ禍につくったオリジナルの「不死鳥ヒバリクスTシャツ」もぶかぶか。>

 

宿を休止することにした理由はいろいろですが、1番は子どもがまだ小さかったこと。

世情がどれだけ危険なことになるかわからず、旅行需要も激減。

「もうこれは子どもと過ごせってことやな〜」

と神様(あまり信じてない)からの無言のメッセージと解釈し、休むことにしました。

 

 

当館の近くには梅小路公園という、電車が30秒に1本くらいのペースで通るトレインスポットがあり

子どもが電車大好きなので、いい天気の朝は毎日のように連れて行ってました。

 

平日の朝9時にベンチに座ってるのはおじいさんばっかりで

あたたかい陽だまりのなか、子どもを膝の上に乗せてベンチで座っていると

なんだか老後を過ごしているような、とても心地いい気分になりました。

 

<緑も多い梅小路公園。>

 

世情は厳しく、宿も閉めなきゃいけなくなって、冷静に考えると最悪な日々なのに

「人生でベスト3に入るくらいええ時間や〜」と毎日思ってました。

 

宿泊業は本格的にコロナ報道がされはじめた2年前の12月くらいから影響を受けているので

まともにお客さんに来てもらえない日々が丸2年も続いています。

 

お店を維持するための借金は過去最高額に達し、間違いなく私の人生で1番のピンチ。

そんな時に朝の陽だまりの中ベンチに座って、子どもとのんびり電車を眺めて

おだやかでない世情の中でも、のほほんと暮らすことができました。

 

 

私はテキトーな人間なのであまり思いつめたりはしませんが

もし子どもがいなかったら、30秒に1本くる電車を違う風に眺めていたかもしれません。

 

まぁいなくても優しい奥さんと安いおつまみと焼酎の炭酸割りでほどよく楽しく過ごせていたかもしれませんが

「人生でベスト3に入るええ時間」は、さすがになかったと思います。

 

 

宿をずっと休んでいたので、今年の漢字はなにかと聞かれると「休」になりそうなのですが

子どもがずっとそばにいたので、なんだか「育」な気もしてきました。

 

育てる側のつもりでしたが、どちらかというと育てられていたのは私の方かもしれません。

そういうわけで、これからのひばりは「育」な空間にしていけたらいいなと思っています。

 

人にモノを教えられるほどかしこい人間ではないので「教育的空間」なんてものではありませんが

 

本を読んでいろんな世界、物語、現実を知って

コーヒーを飲みながらすこしの休息時間をとって

なにかを育て、そして育てられることでいい時間を過ごせる

 

大人とか子どもとか関係なく育てあえる、そんな場所であれたらと思います。

 

しかし繰り返しますが店主はそんな場所をつくれるほどかしこくありませんので、

ひばりもまた誰かに「育てられる」必要があります。

 

そんな空間ええやん、と思ってくださる方がいましたら、ぜひお力をお貸しください。

 

ということでこれからのんびり、ときに大胆にひばりは変わっていくと思いますが

 

2022年の新しいひばりを、どうぞよろしくお願い致します!

 

ひばり 店主