二階の廊下の壁と天井は土壁で覆われる予定。
天井板を取り払って梁を見せた高い天井までぐるりと土に囲まれた空間は、トンネルのような、洞窟のような、京都の路地のような、そんな面白い空間にしたい、といわもと先生。
その大変な壁塗りはいわもと先生にお任せなので、いいねいいねー!と呑気な私たち。
いや、ほんと、技術って、経験ってすごい。
壁塗りは楽しいけれど、ただ普通の壁だって素人では全然均等に塗れないし、土が乗ったこて板は重いし、塗り終わっても休む間もなく二度塗りしなきゃいけなかったりと、結構な労働。
だからみんなでやるとお祭りみたいな、学校祭準備のときのような、そんな楽しい時間になるのだけどね。
あんなに重くて、平らにしにくかった土と藁が混ざった材料が、岩本くんが塗るとまるでケーキのクリームみたいにするする伸びてく。
天井って塗りにくいはずなのに。すごーーーーい。ほんではやーーーーい。
洗面台の後ろには、瓦を一部分取り除いてガラス瓦をはめた明かりとりの窓があります。
その窓枠の部分も、慎重に、丁寧に、小さいこてを使ってきっちり仕上げます。
ただでさえ塗りにくいであろう天井は、高さもあるので足場も悪い。
洗面台の後ろ側には天井から床までの広い壁があります。
その壁も一気に仕上げます。まっすぐな壁だと余計にはやーーーい。
目の前できれいに仕上げられた塗りたての壁を触ってみたくなる欲求をこらえて、できました!
どどーーん。
何気なく当然のようにある壁にも、たくさんの時間と想いが詰まっています。
じっと見てそっと触ってみてくださいね。