先日の町家の日ブックイベントから、はや2週間。すっかり春めいてきましたね。
<ブックイベントの様子。一枚もないと思ってましたが、撮ってくれてた方がいました!>
ふつうは共同でイベントを行っていただく方のご紹介なんていうものは「イベントの前」にやらなければならないものですが
やはりイベント初心者。てんでなってない。どうぞおゆるしください。
しかしこんなあったかくて天気のいい日には、こんどは青空の下でレモンシュカッシュだのサングリアだの飲みながら、またブックイベントしたいなぁなんて思ってしまいます。
またぜひ第2弾をやりたいと思っていますので、つまりはその日のためにということで、どうぞおゆるしください。
あらためまして、「梟文庫」さんをご紹介します!
梟文庫さんは京都の上賀茂という北のエリアにある、小さな私設図書館です。
私がはじめて訪れたのは、ある晴れた冬の日の午後3時ごろ。
賀茂川に沿って北山通りをほんの少し上がり、右に曲がって住宅街のなかへ。入ってすぐの住宅街の入口付近にたつ、すこし古いマンションの一室。そこに「梟文庫」はありました。
キッチンとトイレ、そして二部屋の和室。部屋はどちらもあかるい西陽に照らされ、冬だというのにとてもあたたかかった。
いや、それ以上に、あたたかい雰囲気というものがありました。
こたつ、りんご箱、木の床、壁に張られた子どもたちの絵、手作りのフリーペーパー、大きなホワイトボード。
あたたかな陽に照らされたそれらは、それ自体がぬくもりの発生源であるように輝いていました。
(こたつはまさしく発生源か)
<ブックイベント時の「りんご箱」は梟文庫さんからお借りしました。>
「梟文庫」は世話人の西尾美里さんとそのご家族が中心となって運営されています。
看護師のご経験から「生活とケア」というテーマで選書された本棚を眺めながら、やわらかい陽が差し込むあたたかな部屋に座っているうち、私はこの場所をすっかり気に入ってしまいました。
ずっといていいんだよ。と言われてるような言葉を感じさせる雰囲気に、気づけば昼寝をしてしまいそうなほど。(いや、もちろんしませんでしたが!)
お茶をいただきながらお話しを聞いていたところ、学校帰りの子どもたちがやってきました。
「今日は近隣のマップを子どもたちとみんなでつくる日なんです。」と世話人の西尾さん。
このように梟文庫さんでは「図書館」という場所で、様々なワークショップを行っています。
<味噌づくり!>
<羊の毛で手紡ぎ!>
<鴨川で鳥の巣探し~からの、なんとダチョウの卵の目玉焼き!でかい!>
<ときには手作り市でクラフトマルシェも。>
マップづくりの様子をみていて、梟文庫さんのもつ「あたたかな」雰囲気はこうやってできてきたのかな、と感じました。
私がはじめて「梟文庫」さんという場所があることを知ったとき、本が好きな私は「私設図書館」という響きだけで十分そそられるものがありました。
しかし、強く興味をひかれたのは「教養と看護」というウェブマガジンに掲載されたインタビュー記事を読んだときです。
日本看護協会出版会といういかにも「ザ・医療!ザ・看護!」といった会が発行しているウェブマガジンに、どうして図書館が?
と思いましたが、この「梟文庫という居場所」というインタビュー記事に、梟文庫さんの魅力がとても読みやすく、丁寧に書かれていました。正直この記事を読んだあとでは、梟文庫さんについて書けることなどなにもなくなってしまうな、と困ってしまうほど。ぜひぜひ、ご一読ください!
そして実際に梟文庫さんを訪れて感じた「あたたかみのある空間」はとても居心地がよく、ひばりにお泊りいただくお客さんにも、こんな気持ちになってもらえるような空間をつくりたい。
そんな思いから、ブックイベントの声をかけさせていただきました。
今回のイベントは初めてのことで不器用な点がたくさんあったかと思いますが、梟文庫さんのおかげで小さくもあたたかみのある空間づくりに一歩近づけたかな?と感じております。
梟文庫さん、あらためまして、ありがとうございました!
ひばりのある下京区と梟文庫さんのある上賀茂は「上」と「下」で文字通りちょっと距離がありますが、のどかで落ち着いていてとても素敵な場所です。
図書館の開放日や毎月のワークショップ情報は、ホームページやFacebookで発信されています。
ご興味のある方は、ぜひ一度梟文庫さんを訪れてみてくださいね!
「梟文庫」ホームページはこちら。