こんにちは、ひばりの鎌塚です。
今月はお休みをいただき、ポルトガルへ行ってきました。
日本から一番遠い西欧の国でありながら、キリスト教と鉄砲を日本に持ち込み日本の歴史に多大な影響を与えた国。
実におもしろい!と思ったわけではなく、ただなんとなく海がきれいでごはんもおいしそうで行ったことないところに行きたいなぁと思い、なんとなく決めました。
チケットを取ったのも結局1週間前。なんだかんだ、行先はいつも直前に決めることが多いです。
一人旅のいいところですね。
久々のロングフライト。トランジット含め約20時間、着きましたリスボン。
京都では北へ行くことを上がる、南へ行くことを下がるといいますが、「七つの丘の町」と呼ばれるリスボンは本当に坂の多い町。
東西南北毎日毎日上がって下がって、けっこうヘトヘトになります。しかしその分、高台からの景色は見事。
トラムをうまく使えば、楽チンに移動できます。(僕は結局一度も乗りませんでしたが)
名物「いわしの炭焼き」を、ポルトガルのビール「スーパーボック」と。うまい!
そこらじゅうのレストランにありますが、屋台の焼きたてが一番うまいです。
リスボンは電車で15~30分圏内にビーチや小さなリゾートの町にアクセスできる便利な都市のため、特に他の西欧国からの旅行者に人気なのだそう。
ヨーロッパのビーチランキングでは、リスボン周辺のビーチがいつも上位に上がるほど。
ということで僕も町歩きに疲れたら電車でぷらっとビーチへ行き、ただひたすらビールを飲みながらボーっとしてました。
ビーチバレーの練習をする女の子たちを眺めながら昼間からビールを飲む男。
小学生のころ、平日の昼間っから公園でハトに餌をあげながら缶ビールを飲むおっさんを見て強烈に憧れたことを思い出しました。
あの頃の僕に教えてあげたい。君の夢は叶うよ!
こちらの夜景が素晴らしく綺麗な町はポルトガルの国名の語源ともなった町、「ポルト」。
リスボンから列車で3時間、北へ上がったところにあります。
主に政治は首都リスボン、商業はポルトだそうで、その町並みは他の欧州の国々の中でも群を抜いて美しいと感じました。
町に流れる川の名前は「ドエロ川」(ドゥウロ川だっけ?)。
ポルトガルを建国したポルトカリア伯爵が毎晩この川のほとりで乱痴気騒ぎを起こし、対岸の町の人々にこの川を渡ったらそれはそれはドエロいことをされると恐れられ、また喜ばれたことからそう呼ばれるようになったとか、ならないとか。
まぁこのロマンティックな夜景をみたカップルがその晩どうなるかを想像すれば、由来を疑う余地はありませんね。
(言い忘れましたが、このブログはR15指定です。でも下世話なネタはここまでなので、もう読んじゃったという方は安心して続きをどうぞ。)
ポルトでは古本屋でゲットした古い地図を見ながらプラプラと散歩したり
世界的に有名なポルトガル人建築家、アルヴァロ・シザの建築を巡ったりしました。
こちらは建築もさることながら、大西洋を眺めながらおいしい料理を楽しめるいいレストランでした。
そしてこちらは「世界で最も美しい書店」との呼び声高い本屋「リブラリア・レロ」。
ハリーポッターの著者JKローリング氏は91年~93年の間、ここポルトで英語教師をしながら執筆活動をしており、この町での暮らしはハリーポッターの世界観にも大きな影響を与えたそうです。
特にこの本屋は作中で魔法の教科書を取り扱う「フローリッシュアンドブロッツ書店」のモデルとも言われており、世界各地からハリポタファンが集まっていました。
通称「天国の階段」。閉店間際に撮ったのできれいに撮れましたが、みなさん記念撮影のため日中はすごい人です。
ハリポタの在庫もたくさん。
今回はあんまりあちこち移動せず、だいたいリスボンとポルトでのんびりしていましたが、あと一か所小さな村にもいきました。
スペイン国境近くにある「モンサント」という村です。
ご覧の通り、隕石が家に突っ込んできても「まぁええか」とそのまま暮らしているほどのんびりした人々の村です。
泊まった宿のトイレにも石がめりこんで(?)いました。
のんびり屋の僕もびっくりの、のんびりレベルの高さ。
西欧ののんびりレベルは進んでるなぁ、僕もまだまだのんびりしないと。
よし、今年はどんなでかい台風が来たって、屋根が飛ぼうが窓が全部割れようがのんびり寝てよう!と思いました。
というのはポルトガルの屋根の色のごとく真っ赤な嘘で、巨石信仰と防衛的観点から石と共に生きることを選んだ人々の村です。(僕も台風が来たら全力で防衛します。)
小一時間もあればすべてみて回れる小さな村ですが、頂上にある要塞跡やレストランからの眺めがとても気持ち良く、一週間くらいここでボーっと平野を見渡していたいなぁと思いました。
村と平野が赤々と染まる夕暮れや、ほの暗い時間のしんとした静けさもとてもよかったです。
町も楽しいですが、やっぱり小さい村もいいですね。
以上、上がったり下がったり、そして気分は上がってばっかりのポルトガルでした。
ぜひおすすめです。
おしまい