民宿やホステル・ゲストハウススタイルの宿のいいところは、生活の延長に近い形であることだと思います。
大きなホステルはビルみたいな建物ですが、ふつうの家を改装してるところもたくさんあり
僕は特に外国の日常をみるのが好きだったので、自分も外国の人たちがこの国の日常を感じられるような、家のような宿をやりたいと思いひばりをつくりました。
日常の中の非日常を求める人たちが来ることができなくなってから、もうすぐ一年が経とうとしています。
宿は遠い場所にいる方々のための店であり、近くに住む方々のお役にはあまり立てないスタイルであるにもかかわらず、今年は近所の方々に本当にたくさんお世話になりました。
これまでの日常がどれだけの人たちの支えで成り立っていたのかを気づかされた一年であり
またいまの非日常をどれだけの人がギリギリのところで支えているかを思う一年でした。
これまでも、そしていまも感謝しかありません。本当にありがとうございます。
日常はいつもどるのか、だれにもわかりません。
いまの非日常がしばらく続いて、いつの日かそのまま日常となっていくのかもしれません。
日常がゆるやかに変化するように、ひばりもすこしずつ変わっていくかもしれませんが
中身はきっとなにも変わりません。
運営する僕自身はなにも変わりません。
こんな状況になってもやっぱり旅が好きだし
幕府の目を盗んで京都に潜入してた幕末の維新志士たちも、案外こんな状況だったのかもしれないなぁなんて思って
だれにも迷惑かけずに旅を楽しむ方法ってないかなと考えたり、なんだかんだ楽しんでいます。
旅先の日常をみる目で、近所の非日常をみて
おもしろおかしく、ひとにやさしく、健康第一でこれまで通りやっていきたいと思います。
2021年も、どうぞよろしくお願い致します。
それではみなさま、よいお年を。
平旅籠ひばり Hibari Hostel & Books
鎌塚 慶一郎