自家焙煎コーヒー豆・全8種ラインナップ

先日SNSにて先行告知しましたが、緊急事態宣言の延長に伴い「宿泊」ならびに「本屋喫茶サービス」も一時休止させていただくことになりました。

現在は珈琲豆の焙煎及びオンラインショップのみ営業しております。

オンラインショップ「雲雀土産物店」

https://hibari-omiyage.stores.jp/

それぞれの珈琲豆の商品説明はオンラインショップに記載しておりましたが、現在は全8種類とラインナップが増えたこともあり「まとめて読みたい!」とのご指摘を受け、コチラにてあらためてご案内させていただきます。

コーヒー産地を旅するように情景を想像しながら、その土地土地で育まれた豆の味を楽しんでいただきたいと思い、商品説明を書いています。

ぜひお読みいただけましたらうれしいです。

No.1 月山 ウガンダ・ルウェンゾリマウンテン・中深煎

アフリカ中部・ウガンダとコンゴの国境を隔てるルウェンゾリ山地。

広大なアフリカ大陸でも万年雪を冠する山は三つしかなく、

赤道直下に位置するが山頂には常に雪が残る。

眼下には大きなふたつの湖を従えるルウェンゾリの気候は湿潤で、

山塊は常に霧に覆われ滅多に姿をあらわさない神秘性から

古来より「月の山」と呼ばれ崇められていた。

またその湿潤な気候から雨も多く、一面に苔の広がる美しい景色が広がっており

荒廃した現実の月世界とは似ても似つかない豊かな自然が山の裾野に広がっている。

雨に降られながら

苔の上を歩き

森林限界を超えた先には岩場そして氷河

山頂はどこまで歩いても

霧がかかって姿はみえない

そんな旅を想像しながら

この一杯をお楽しみください。

No.2  “谷” エチオピア・ブレスドヴァレー ・中浅煎 100g

東アフリカに位置するエチオピア。

国土の大部分が高原で本来の地形は平らだが

高い標高と降雨量による浸食が激しく、深い谷や崖が多い。

「祝福の谷」を意味するブクという土地でつくられていることから、

ここでつくられた珈琲豆の名を「ブレスドバレー」と呼ぶ。

国民の60%以上がキリスト教徒であるエチオピア人にとって、

この美しい谷間の土地はまさに神に祝福された場所のように思えるのかもしれない。

ギリシャ語で「陽に焼けた顔」という言葉が由来となっているエチオピア人。

暖かい陽の光に照らされる谷

そこで働かく人々

すこし赤味を帯びた褐色の肌

谷も人もすべて陽の光に包まれている

そんな場所を想像しながら

この一杯をお楽しみください。

No.3  “川” コロンビア・マグダレナリバー ・ 中煎 100 g

コロンビア西部を流れる大河・マグダレナ川

新約聖書の外典「マリアの福音書」に登場するマリア・マグダレナが名の由来。

イエスの遺体に塗るための香油をもって墓を訪れたという記述から

「携香女(けいこうじょ)」とも呼ばれる。

2つのアンデス山系がぶつかりあう中心にあるマグダレナ川流域の村。

標高1800m以上の肥沃な土地で栽培された豆は

芳醇で柔らかいコクを感じさせる。

川で暮らす人々と

彼らが育む珈琲豆

いい匂いに魅かれて振り向くと

焙煎豆を手にもつ女がこちらへと歩いてくる

そんな風景を想像しながら

この一杯をお楽しみください。

No.4  “丘”  ルワンダ・スカイヒル・中深煎 100g

千の丘の国と呼ばれる東アフリカの内陸国、ルワンダ。

国名は「人々の土地」という意味で

その名の通りアフリカ一の人口密度を誇る。

首都を除く国土のほとんどは丘稜地で

頂上まで耕された丘の農場が人々の生活を支えている。

丘の上で汗を流し

顔をあげれば晴れ渡る青空

吹き抜ける風

遠くを流れる雲

腰を下ろし

ときにもっと豊かな生活ができたらと思い

ときにいつまでもこんな日が続けばいいと願う

そんな暮らしを想像しながら

この一杯をお楽しみください。

No.5  “湖” インドネシア・タワールレイク ・中浅煎 100g

肥沃な土壌と珈琲栽培に最適な天候条件を併せもつ湖のほとりで

育まれる大粒の珈琲豆、レイクタワール。

甘味・苦味・酸味がかわるがわる顔を出す味わいは

まるで時刻によってその表情を変える湖の水面のよう

湖の水面に顔をだす

豊穣を約束する湖は真実を映す鏡でもある

豊かなものが豊かさをもたらすとは限らない

あなたにとって本当に豊かなもの

それは水面に映るあなた自身に手を伸ばし

あなたの中から取り出さなければならない

同じ景色をみていても

同じことを思っているわけではないように

となりで一緒に飲んでいても

ちがう味を感じているかもしれない

そんなことを想像しながら

この一杯をお楽しみください。

No.7  “火山”   エルサルバドル・サンタアナヴォルケーノ・   深煎 100g

エルサルバドル西部・サンタアナ火山の裾野にあるサンタ・リタ農園で栽培される珈琲豆。

シェードツリーの落葉による腐葉土と火山灰土壌が作り出す稀有な土壌環境はワインフレーバーと強い甘味を感じさせる珈琲豆を生み出す。

土と岩だけが広がる無生物の世界

もうもと煙を吐くを山

煙と灰に囲まれ

道が色彩を失うにつれ

強まる硫黄の臭い

山頂にたどり着き、火口を見下ろした先には

湯気の中、エメラルドグリーンに輝く泉

そんな実在の不思議な景色を想像しながら

この一杯をお楽しみください。

No.8  “鉱山”   パナマ・バルーヴォルケーノ・   中浅煎 100g

パナマ西部・バルー火山の裾野に広がる、ラ・エスメラルダ農園で栽培される珈琲豆「ダイヤモンドマウンテン」

平均標高約1400m。豊かな降雨と天然林に囲まれた土地で農薬を使わず、

完熟実だけを手摘みし、収穫後も厳しく細かい生産処理工程に則り加工し

「世界最高の珈琲」と評される農園が育む豆の一粒一粒は、

まさに磨き抜かれたダイヤモンド。

カットの形によってその輝きが変わるように

湯量・温度・挽き加減・淹れ方・器

自分のため、他人のため

友人への贈り物に

家族への感謝の印に

寒い夜

よく晴れた空の下

もう二度としない仕事の終わりに

一編の詩と共に

強い光だけが輝きではなく

その表情は無限にある

そんなことを思いながら

この一杯をお楽しみください。

No.9  ” 花 ” タンザニア・エーデルワイス・ 中煎  100g

タンザニアで最初の国立公園に指定されたことで知られる

セレンゲッティ自然動物保護区を臨む、緑豊かな美しい自然に囲まれた

山脈高地・エーデルワイス農園

そしてその農園の名を冠する珈琲豆、エーデルワイスAA.

直径15km、深さ600mに及ぶ巨大なカルデラ。

しかし標高は高く、海抜1700m。

その斜面一帯は珈琲栽培に最も適した場所のひとつといわれている。

白さは純潔の象徴

小さく気高く、高地に咲く

花薄雪草

その清廉な姿のまま、遠い土地に送られるよう

優れた栽培技術と品質管理を徹底して守る

農園の人々

海の向こうから手渡される一輪の花を想像しながら

この一杯をお楽しみください。

以上です。

書いてるうち、いつか産地にも行ってみたい!とうずうずしてきました。

そんな日が戻ることを切に願っています。

ご注文はぜひオンラインストアにて、どうぞよろしくお願い致します。

オンラインストア「雲雀土産物店」

https://hibari-omiyage.stores.jp/