こんにちは、ひばり店主です。
本日2021年8月1日、ひばりは4周年を迎えました。
この一年は宿屋としてほとんど何もできなかったことに忸怩たる思いはありますが、たくさんの方々に支えられ、このような状況下でも宿として存在できていることをうれしく思います。
あらためて、御礼申し上げます。本当にありがとうございます。
2019年10月に子どもが生まれ、あと二ヶ月で2歳になります。
宿屋としてできなかったことの多さを悔むより
無事に子どもと暮らしていられる日々の喜びの方がはるかに大きく
これではどちらが育てられているのかわからないな、と思うほど助けられています。
大きな声で返事をできるようになった息子にも、大きな声でありがとう!と言いたいです。
ただ世の中の状況は依然として厳しく、好転する見込みもいまだ感じられません。
「強い者が生き残るのでも、賢い者が生き延びるのでもない、唯一生き残るのは変化できる者である」というダーウィンの有名な言葉を、この一年度々思い返しました。
コロナとホステル(ゲストハウス)は相性最悪で、この業種のよい点は完膚なきまでにつぶされてしまっています。
支援も少なく、最も多い金額を出してくれる補助金は「他業種に転換することが条件」だったりします。
それくらい誰がみても相性が悪すぎる、むずかしいと思われています。
生き残るには変化するしかないのかもしれません。
ただ変化するにしてもしないにしても、まだ少し時間が必要です。
生物が短期間で急激な変化をしたら身体が耐えられず死んでしまうように、お店も急な変化は逆効果だと感じています。
ちょっと話しがそれますが、先ほど書いた「進化論」で有名なダーウィンの最後の著作は、「ミミズと土」というものでした。
ダーウィンは耕作できなくなって放棄された土地で、ミミズが上層の土と下層の土を入れ替えたり岩を体内で細かくして体外に出したりして土壌をつくっていることに気づき、晩年をその研究に費やしました。
進化論に比べると小さく地味な研究ですが、私にはとても心に残り、重要なことを示唆しているように感じました。
荒れた土地を耕すように、少しずつインプットとアウトプットを繰り返し
古い地層の上に新しい土壌をつくる。
そんな風に変化していくことが必要なのかな、と感じています。
5周年のとき、ひばりはどんなカタチに変わっているんでしょう。
地下を掘って地下室のような客室をつくって
「ヒバリホステル」から「ミミズホステル」になっているかもしれません。
夢の中にダーウィンが出てきて「きみ、そういうことじゃないんだケド」と突っ込まれているかもしれません。
罰として短期間ミミズに転生され、そんな経験から「宿屋の主人がミミズに転生した件について」という同人誌のようなマンガで生計を立てているかもしれません。
それはそれでおもしろくていいかもしれませんね。(よくないか?)
まぁそんな感じで引き続きまったく先のことはわかりませんが、より豊かで実りある土壌のような場所であれるよう、地道にやっていきたいと思っています。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
ひばり店主