ひばりのお庭ライトアップ

こんばんは、店主の鎌塚です。

 

11月も、ついに最終日となってしまいました。

 

今年は例年より紅葉のはじまりが少し早かったので、北の方はそろそろ見ごろが終わりつつあります。

そのため、「12月はもう紅葉を楽しめないですか?」というお問い合わせもございますが、ご安心ください。

ひばりのある南エリアは、まだまだ紅葉をお楽しみいただけます。

 

お寺さんの紅葉のライトアップも、長いところで12月10日までやっています。

そしてそのあとは、クリスマスのイルミネーションイベント。

紅葉ライトアップからイルミネーションと、12月は灯りに彩られる夜の京都を楽しむことができます。

 

そしてひばりのお庭でも、日暮れから夜9時までライトアップをしております!

ということで、本日はひばりの夜のお庭をちょこっとご紹介。

 

まずは、外観から前庭へ。

 

 

 

  

 

 

女性ドミトリーの窓からは、前庭を上からご覧いただけます。

 

 

ひばり唯一の専用庭付きのお部屋、スーペリアルームのライトアップはこちら。

 

 

 

 

 

 

こちらは特に、灯りによる陰影がとてもきれいです。

 

寒くなって歩くのにも疲れたら、早々にお帰りになって、珈琲でも飲みながらひばりのお庭をゆっくりご覧いただくのもおすすめです。

 

12月は灯りあふれる夜の京都を、どうぞお楽しみください。

ムーミン谷の十一月

こんにちは、店主の鎌塚です。

 

ひばりの小さな庭にも、秋の気配がやってきました。

 

 

 

 

紅葉をみると、ゆっくり珈琲が飲みたくなります。

紅茶でも日本茶でもなく、珈琲。

なんででしょう、珈琲の実も赤いからでしょうか。

 

珈琲を飲むと、ゆっくり本が読みたくなります。

これもどうしてでしょう、本を読んでいると「こんな話しがあったよ」とだれかにその話しを伝えたくなったりします。

 

そんな原因不明の連鎖反応による店主の欲求を満たすべく、ひばりには徐々に本棚が増えています。

 

先日、シングルルームにも本棚をつくりました。

 

 

 

 

こじんまりしたお部屋に圧迫感がでないよう、幅の狭い棚につくりました。

 

ジャンルは特にありませんが、旅先で読んだらおもしろいのでは、と思う作品を選書しています。

 

今月のおすすめは、「ムーミン谷の十一月」。

 

 

ムーミンは“妖精”という表現をされることが多いですが、作者のトーベ・ヤンソンさんはスウェーデン語でVarelser(バーレルセル)。直訳すると“存在するもの”と言っています。

正確には「たしかにいることはいるんだけれども、なんといいあらわしていいのかわからないもの」という意味の言葉だそうです。

 

旅のよさも、ムーミンたちと同じようにうまくいいあらわせないものという気がします。

いろいろ言い方はあるのですが、これ、という表現がみつからない。

宿屋をはじめたいまも、そのよさをうまくいいあらわせません。

 

しかしムーミンたちの愛らしい生活や、スナフキンの楽しそうな旅路を読んでいると、まぁ別にいいあらわせなくたっていいかという気になってしまいます。

彼らの存在と同じように、いいものとして存在しているんだから。

 

“ムーミントロール童話の世界は、一作ごとに深さをましていきます。とくに、「このムーミン谷の十一月」では、自然の神秘を、すみきった感動にいいあらわそうとした、作者の著しい苦心のあとを感じます”

 

という翻訳者の解説の通り、自然の美しさを感じられる本書は、この季節にぴったりです。

 

本書はひばりのどこかに置いてあります。

 

旅も本書もバーレルセル、ということで、気になる方はぜひ探しにきてみてください。

 

それでは、よい秋を。

 

ひばりの由来

  

 

こんにちは、店主の鎌塚です。

 

ときどき、「どうしてひばりという名前なんですか?」と聞かれます。

 

ひばりは漢字で「雲雀」と書く、雀(すずめ)に似た鳥です。

 

ひばりのある場所は、「朱雀」という鳥の神様の名前のついた町にあります。

またオープンの今年が酉年ということもあり、鳥の名前に縁があっていいなぁと思いました。

 

ひばりは小さい体ながら、雲にむかって天高く飛ぶ姿から、「雲の雀」と書かれるようになったそうです。

私たちのお宿も、小さくとも高い向上心をもち、たくさんの人の役に立てる場所でありたいと思い、

屋号にしました。

 

そのため、ひばりにはお宿のそこかしこに鳥のデザインが施されております。

 

 

 

 

といってもまだまだ少なく、もっと増やしたいなぁと思い、とある作品を購入。

 

この作品をみて、店主は思いました。

「これ、自分でつくれへん?」

ということで善は急げ、レッツトライ! はいできました。

 

 

ヘタクソ~、でもこちらにはひばりの特徴であるトサカもついてます。

不格好ですが、自分の手を動かしてつくったものには愛着がわきますね。

わたしの目にはとてもかわいく映ります。

 

かわいい我が子を羽ばたたせたい!と思い、2階廊下の梁に釣り下げます。

 

親子でつくりました。こちらはまるで天窓から降り立ったかのよう。

 

 

 

水玉タイルの洗面台を泉に見立てて、鳥の水飲み場に。

 

 

着水。

 

 

 

セットして早速、1歳のお子様から好評をいただきました。

嬉しくて、ドヤ顔で自慢していたら破壊されそうになりました。ドヤ顔はいけませんね。

 

これからもどんどん、ひばりらしいアイテムを揃えていきたいと思います!

 

ぜひ、お楽しみください。

 

 

ひばりの路地

こんにちは、店主の鎌塚です。

今日はわたしから、ひばりの一部をご紹介いたします。

ひばりの大きな特徴は、こちらの路地。

 

 

路地を抜けた先に玄関、というのは京都らしい景色ですが

ひばりの路地は、他とはちょっと違います。

 

路地というのは通常、道路に面していない土地に建つ建物へアクセスするためのものです。 

風情がいい、奥の景色を想像させるという意図ではなく、狭い区画を有効活用するための実用性からきているそうです。(もちろん違うケースもあるでしょう)

 

しかしひばりはご覧の通り、どーん!

 

 

角地です。道路に面する面する。路地いりません。

では、なんのためにこの路地をつくったのでしょうか?

さぁ、お考えください。

おわかりでしょうか。自信のある方はスーパーひとしくんを置いてください。

 

正解は、そう、スロープです!

 

 

ひばりは、旅することが難しいひとでも、自由な気持ちで旅してほしいという気持ちで設計されました。

なので、足腰の弱い方や車いすの方でも利用しやすいよう、スロープをつくりたかった。

でも、取ってつけたような仰々しいスロープはいやでした。

 

茶席に生けられる花を「茶花」といいます。

千利休は茶花の在り方を「花は野にある様」といったそうで

自然の風情のままに投げ入れることを、根本としています。

 

わたしは花を活けられるわけではありませんが、このような日本にむかしからある美的感覚は大切にしたい。

その感覚からいうと、実用性だけのスロープというのはナンセンスです。

安全であることと同じくらい、自然であることもまた、とても重要なことでした。

 

そこでわたしたちが考えたのが、この「路地スロープ」。

 

 

 

外観上スロープにはみえず、歩ける人もそうでない人も同じ道を自然に利用できること。

路面から入口まで一定の距離がとれるので、勾配をゆるく設定できること。 

京都に合う景色をつくれること。

なにより、区画整理などで路地を壊すことはあっても、新しくつくることって中々ないし、おもしろいよね。

という、一石二鳥ならぬ四鳥といえるほど、よいアイデアに思いました。

 

この四鳥のため、もともとあった四つの出入り口をすべて無視し

(京町家には珍しく、四つもあったんです。)

白い壁にどでかい穴をあけ、古建具を探し、新しいエントランスをつくりました。

 

 

こちらは改修時、建物内部から撮った写真。男性の右側、白い壁部分が、現在の玄関です。

 

 

ほぼ同じ位置から撮ったアフター写真。以前の面影はゼロですね。

 

 

 

路地にかかる手すりと、玄関の取っ手は木製。

大工さん&設計士さんに、「安全かつ自然!」とわがままをいいました。

 

 

 

路地には誘われるように走ってゆく、鳥の足あと。

足あとをたどれば、いつのまにか床の高さがフラットに。

 

 

 

この路地に入ったら、別世界にきたような、それなのに安心するような。

そんな場所になるよう、つくりました。 

 

いろんな思いからこの路地をつくりましたが、結局いちばんの理由は、路地くぐるときって、なんかわくわくする。ってことだったりします。

この先になにがあるのかなぁ、という旅のおもしろさを味わっていただければ、嬉しいです。

 

 

この路地をくぐり、ひとりでも多くの方が旅を楽しんでいただけることを、心より願っております。