もうひとつの、市場の朝ごはん

 

こんにちは、店主の鎌塚です。

 

はじまったたばかりの「市場の朝ごはん」ですが、食欲の秋のいきおいを借り、はやくもご好評いただいております。

朝ごはんをご予約の方には、こちらのチケットをお渡ししております。

 

 

ホームページからショップカードまでトータルデザインしていただいた、Mesda nu Kyad あやさんから贈っていただいた、ひばりのロゴスタンプ。かわいいですね。

(おっさんがかわいいというシーンに哀愁を思ってしまうのはなぜだろう。)

色がつくと、ロゴがより映えます。

あやさん、ありがとうございます!

 

そして、前回ちょっとだけお話ししました「もうひとつの朝ごはん」、はやくも決定しました!

 

京都にしひがしさんによる、「ちらし寿司朝ごはん弁当」です!じゃーん

 

 

 

カラフルでかわいらしい、市場のちらし寿司。

その日の朝につくられた出来たてのお弁当を、朝8時よりひばりにてお召し上がりいただけます。

お値段はおなじく、一食600円(税込)です!

 

サイズ比較のため、文庫本を置いてみます。いかがでしょうか?

小食の方には多く、いっぱい食べたい方には少なくみえるかもしれませんが、朝ごはんに最適な量にておつくりいただきました。

 

 

京都にしひがしさんは市場にお店を構えて40年、おいしい鯖寿司をつくられている市場のお店です。

 

もともと京都中央卸売市場でずっと仲買いのお仕事をされていた親方が、40年前にはじめられた市場ご用達のお店。

本当は鯖寿司がおすすめなのですが、「朝ごはんにはちらし寿司のほうがええんちゃう」とご提案いただきました。

 

市場の歴史を知りつくした市場の男!という雰囲気で、エプロンと長靴の似合うかっこいい親方。恐れ多くて写真は撮れませんが、親方と並ぶと細身の店主はポッキーを通り越して駄菓子のするめのようにみえます。(こっちはこっちで恐ろしい。。)

 

そんな無骨な風情の親方のイメージとはうってかわって、かわいらしいちらし寿司のお味はとてもやさしく、朝ごはんにぴったりのメニューとなっております。

 

お気に召された方は、どうぞ鯖寿司もご賞味ください。

市場価格なのでお値段もお得で、お土産にも最適です。

 

曜日ごとに変わるひばりの「市場の朝ごはん」ですが、基本的には

 

「月・火・木・金・土 」は食彩よしもとさんの「魚の煮付け朝ごはん定食」

 

「水・日・祝日」は 京都にしひがしさんの「ちらし寿司朝ごはん弁当」

 

 

となります。

 

 一点、ご注意いただきたいのは、

水曜日は、市場のカレンダーに沿って月ごと、週ごとにお休みの日が変わります。

よしもとさんが営業されているときは「よしもとさん」、お休みの日は「京都にしひがしさん」となります。

少しややこしくて申し訳ございませんが、ご希望のお客さまはご予約時にお問い合わせくださいませ。

 

それではお得でおいしい京都の市場の朝ごはん、ぜひご堪能ください!

市場の朝ごはん、はじまります。

 

こんにちは、店主の鎌塚です。

 

季節外れの嵐も過ぎて、11月になりました。

いよいよ京都の紅葉が見ごろをむかえようとしています。

 

そんなこの秋より、開業時からやりたいと思い、ひそかに考えていたことがついに実現しました。

 

これより、「市場の朝ごはん」サービスをはじめます!

これまでひばりは素泊まりのみのお宿でしたが、朝ごはんのご予約を受け付け致します。

 

といっても、つくるのは私たちではありません。

朝ごはんをご提供いただくのは、市場の隠れた名店、「食彩よしもと」さんです。

 

 

これまでもご紹介の通り、ひばりは市場の近くにあるので、周辺には朝から営業されているお店がたくさんあります。

明け方からせっせと働く市場の人たちによって長年育てられた、朝活文化の市場めし。

旅は文化体験。ということで、ひばりにお泊りいただくお客さんにはぜひこの文化を文字通り、味わっていただきたい。

そんな考えから、市場のお店と提携させていただくことになりました。

 

よしもとさんは「市場の人たちのための商い」という思いからご自身ではほとんど告知をされておりませんが、「京都の朝ごはん特集」では多くの雑誌が取り上げる、隠れた名店です。

(店主はCasaBRUTUSの誌面で知りました)  

 

さらに、よしもとさんはひばりから徒歩約30秒!という「超」がつくほどのご近所さん。

走れば10秒です。(走る必要はないのですが)

朝ごはんはこちらのお店にて、お召し上がりいただけます。

基本的にはひばりではなくお店でのご提供となりますが、どうしてもお店へいくのが難しいという方のために、お弁当スタイルでのご提供を検討しております。お気軽にご相談ください。

 

 

気になる朝ごはんの内容ですが、

ひばり&よしもとの朝ごはんは、どん!

「魚の煮付け朝ごはん」

ごはん、お味噌汁、魚の煮付けに小鉢が3品つく、ボリューミーな朝ごはんです。

魚は主にサバですが、仕入れの関係で変わることもございます。

お値段は、一食600円(税込)です!

※こちらはひばり限定のメニューとなります。

 

 

 

朝食ご希望の方は宿泊のご予約時に、ご連絡くださいませ。

すでに素泊まりにてご予約いただいている方は、前日18時までにご連絡いただければ大丈夫です!

 

朝ごはんをご予約のお客さまには、チェックイン時に「朝ごはんチケット」 をお渡しいたします。

そのチケットをお持ちいただき、よしもとさんへお渡しください。

朝7:00~9:30の間にて、おすきな時間にご利用いただけます。

※お昼も営業されてますが、お昼に朝ごはんチケットをご利用いただくことはできません。朝限定のサービスとなります。

※市場で働く方々が多くご利用されているため、お席のご予約はできません。万が一満席の場合は、ちょっとお待ちいただくことになります。申し訳ございませんが、ご了承お願い致します。

 

ご予約なしの場合でも、よしもとさんの定番メニューはお召し上がりいただけます。(※お値段はそれぞれ異なります)

日替わり定食、お造り定食などもございますので、1日目は朝ごはんチケット利用、2日目以降は他の定番メニューとすれば、毎日食べても飽きないのでおすすめです。

 

また、よしもとさんは市場のカレンダーにそって営業されております。

市場がお休みの「日曜・祝日と時々水曜日」はよしもとさんもお休みのため、朝ごはんサービスはございません。

 

現在よしもとさんがお休みの日のための、「もうひとつの市場の朝ごはん」を検討しております。こちらも決まりましたら、あらためて発表しますね!

 

また、お問い合わせはよしもとさんではなく、ひばりまでご連絡ください。よしもとさんではお問い合わせ受付できません。

この点、お間違えなくお願い致します。

 

わたしたちもよしもとさんもはじめての試みなので、ご不明な点も多々あるかと思いますが、なにか気になることがありましたら、ひばりまでお気軽にお問い合わせください。

 

それでは、市場の人たちのお腹を満たしてきたよしもとさんの朝ごはん、ぜひご堪能くださいませ。

 

ご予約、お待ちしております!

生麩と鴨とお茶マルシェ

 

こんにちは、店主の鎌塚です。

 

前回市場で行われた食彩市のレポートを書きましたが、あらためてみるとお魚のことばっかり。

マグロ解体や狩人たちのインパクトが強すぎただけで、他にもたくさんあるんですよ!

ということをご報告したく、食彩市レポート第2弾!をお届けします。

 

 

まずは京都の生麩の老舗、「半兵衛麩」さん。

創業はなんと元禄二年(1689年)!老舗中の老舗の超絶おいしい麩屋さんです。

 

京都市内中に店舗があり、五条大橋のたもとに本店があるのですが、この中央市場店はなぜかホームページに載っていません。

会社概要の所在地欄に住所は書かれているので直営店に間違いはないはずなのですが、なぜか直営店リストには載っていないのです。

 

なのでこんなところに半兵衛麩さんが!とはじめてみたときはちょっと驚きました。

そんな隠れ半兵衛麩さん、食彩市では大盤振る舞いのサービスをされております。

 

 

なんと麩の袋詰め放題、500円ぽっきり!

高品質な京麩をワンコインで取り放題とあれば、狩人たちが黙っていません。

当然、パンパンに詰めてます。

あっという間に列ができてしまいました。

 

列といえば、こちらのお肉屋さんも。

 

「品川亭」というお肉屋さん。店主ははじめて知るお肉屋さんですが、こちらにも人がひっきりなしに並んでおりました。

 

看板?の「ハムノーセージ」に下町ならではの哀愁を感じます。

「特撰」はちゃんとしてんのに。。そっちの方が難しくない?

おそらく「ソーセージ」に直す必要がないほど売れているんでしょう。

 

さっきまで魚ばっかり食いたいと思っていたのに、お肉をみていたらもう気持ちがお肉に傾いてきてしまいました。食欲って浮気もの。

 

こちらのお店ではありませんが、別のお店で「あい鴨スモーク」が250円!で販売されており、衝動買い。

 

 

お店のおばちゃんに「サラダに入れてもおいしいし、からし醤油でそのまま食べてもおいしいよ~」と教えていただきました。 

早速帰って実食。はい、どちらもめちゃくちゃおいしい!

うますぎて写真撮るの忘れてしまった。。

 

食彩市の日は市場内だけではなく、市場周辺でも特別なイベントをしています。 

 

ひばりから徒歩5分の場所にある、「京の食文化を発信」をコンセプトに開設された「あじわい館」

ここでは、市場から卸される青果やお魚の紹介や試食、また料理教室など様々な方法で、市民や旅行者向けに京都の食文化を知ってもらうためのイベントを行っています。

 

食彩市のこの日は、宇治茶を楽しむ「お茶マルシェ」を開催!

店主は市場を楽しみすぎて時間切れ。店番タイムに突入してしまい残念ながらいけませんでしたが、宿直スタッフのSちゃんがおもしろそう!と行ってきてくれました。

 

利き茶ゲームや宇治茶ソムリエ講座、茶団子づくり体験など色々ありますが、そのほとんどが無料!

あっても参加費はたったの100円など、お財布に優しすぎるイベントばかり。

ひとりでも多くの人に京都の食文化を知ってほしい、という思いのなせる価格ですね。

 

Sちゃんは抹茶アート体験してきました!と言ってなんと!

ひばりを描いてきてくれました~!

 

 

さすが女子!かわいいですね~ 。これはうれしい。

そしてお土産に抹茶ティラミスと焼き菓子3点セットまで買ってきてくれました。

 

 

魚と肉を堪能し、そろそろデザートが食いたいと飢えていた店主はすぐさまコーヒーを淹れ、

抹茶&栗パウンドをいただきました。

そしてまたも写真を撮り忘れる失態。

パウンドだけ写真にはおさまらず、私のお腹におさまっております。

 

あじわい館では他にも毎日いろんなイベントが行われているので、食彩市の日じゃなくても楽しめます。

ひばりへお越しの際は、ぜひチェックしてみてくださいね!

 

「京の食文化ミュージアム あじわい館ホームページ」はコチラ↓

https://www.kyo-ajiwaikan.com/

 

以上、食彩市レポート第2弾!でした。

食の彩りマーケット

 

こんにちは、店主の鎌塚です。

 

今日は京都中央市場にて、月に一度の「食彩市」が行われました。

 

毎月第2土曜日は卸売市場が一般開放され、この日はだれでも自由に市場でお買い物ができます。

 

今日はあいにくの天気で小雨がパラついてましたが、それでもたくさんの人で大賑わいでした。

 

色とりどりの魚、魚、魚。瑞々しくてどれも本当においしそう!

   

 

 

 

お子様連れの人も多く、カニを指しながら「カサナー!これカサナー!」と叫ぶ男の子。

いろいろ間違えてますが、市場のおっちゃんはニコニコ。

普段は卸売専門なので、一般のお客さんと直接やりとりできるこの時間が毎月とても楽しいそうです。

 

 

お値段も市場価格ですごーくお買い得!ついつい買い過ぎてしまいます。

 

買い物だけでなく、「魚のさばき方体験」や「明太子が当たるスタンプラリー!」などイベントも盛りだくさん。

 

私は午前10時と11時に2回行われる、「マグロの解体&即売」イベントへ行ってきました。

 

 

ドでかいマグロをこれまたドでかい包丁で解体していく様は、迫力満点!

鮮やかに捌いていく職人技に、しばし見とれてしまいました。

 

 

 

ぜいたくなドでかい切り身は、1パック1000円ぽっきり!

 

マグロのバーゲンと化した会場でおばさまたちの目は完全に狩人になり、さばかれては売れさばかれては売れ、あっという間にマグロがなくなっていきます。

 

 

はよ捌いてパックに詰めんかいという無言の圧力の中、ちょっと顔がひきつってしまう市場の男たち。 

狩人たちの狩りっぷりは鬼気迫るものがあり、ある意味マグロ解体以上の迫力を感じました。

 

そんなおばさま狩人の群れの中、私もなんとか1パックの赤身を手に入れました。じゃん!

 

 

 

この写真じゃわかりにくいのですが、パック自体がドでかいサイズです。

そして今日のお昼は、どん!マグロ丼~

さばきたてのマグロはやわらかく、舌の上でとろけるように味が染みこんできました。

うーん、うまい!

 

 

他にもたくさん買い食いしてしまい、とても一度では書ききれないボリュームになってしまいました。

今回はお魚ばっかりご紹介しておりますが、他にもお肉やお漬け物など、色んな種類の食材をお買い求めいただけます。

 

これからも一食一食、市場の魅力を発信していきますので、どうぞお楽しみに!

 

 

<食彩市>

場所:京都市中央卸売市場第一市場内

時間:午前10時~正午(雨天決行)

次回は11/11(土)、12/9(土)開催予定。

 

京都の下町

 

こんにちは、店主の鎌塚です。

 

今日はひばりのある「七条・丹波口」というエリアについて、ご紹介致します。

 

ここは京都駅から一駅とアクセスのいい立地ながら、祇園などの有名観光地からは少し距離があるため、これまであまり知られていませんでした。

 

しかし、「京都水族館」や「京都鉄道博物館」ができた梅小路公園や、祇園のような京都らしい風情の残る島原エリア、そして人気観光地の嵐山へも電車で一本など見どころが増えてきたことから、近年急速に発展してきています。

<京都水族館>

 

 

<島原エリア>

 

さらに2019年春には京都駅―丹波口駅間に新しい駅ができる予定で、現在工事の真っ最中。

より一層アクセスがよくなるので、はやくできないかな~、と完成を楽しみにしております。

 

しかし、私がこの町の魅力だと思う点は、その発展性だけではありません。

 

これから次々とできる新しいお店や施設ももちろん楽しみなのですが、この町にはすでに大きな魅力があります。

 

それは、京都の食を支えるといわれる「京都中央卸売市場」のもつ、“圧倒的なローカル感!”です。

 

 

 

 

明け方から開いているコーヒー屋、食堂、食材・日用品の店。

前掛け姿で食材を運ぶ男たち。

お店を切り盛りする女性たち。

道を歩けば、どこからかただよってくる炭火焼き鰻の香ばしい匂い。

 

ステレオタイプな京都らしい景色をいい意味で裏切ってくれる、

まさに「下町」といった風情を感じる場所です。 

 

京都中のお店にとどまらず、市外・府外からも買い付けにこられる料理人さん、小売業者さんがたくさんいるので、朝からとても活気があります。

 

卸売専門の市場なので市場内で個人的にちょこっとだけ買う、ということは残念ながらできませんが、たくさんの小売店さんが市場に隣接してありますので、市場の食材を購入しひばりで食べる、といった楽しみ方もできます。

 <材料から、調理されたものまで>

 

京都にはたくさんの名店があり、食事を楽しみにされている方も多いと思います。

その食を支えている京都の市場って、どんなところなのか?

市場を知ることで「京都の食」をより深く楽しめると思いますし、

そんな旅の楽しみ方は、このエリアでしかできません。

 

「新しい発展性」と「古きよき下町感」

 

この2つが入り混じった「七条 ― 丹波口」エリアは、隠れた魅力があふれています。

 

一見しただけでは見逃してしまいそうな魅力を、ひとつひとつ見つけ出していくのが私の目下の楽しみでもあります。

 

京都駅から一駅のローカルな下町を、ぜひお楽しみください。