Music Festival Break

こんにちは、店主の鎌塚です。

 

本日9/23(土)はそう、くるりさん主催の京都音楽博覧会in梅小路公園!

毎年大盛り上がりのこのフェスも、今年で11年目になるそうで

 

ひばりは梅小路公園まで徒歩5分という好立地から、音博フェスに参加されるお客さんからたくさんご予約いただきました!

ありがとうございます!ありがとうくるり様!

 

お客さんのお荷物預かりがおわり、お掃除がおわり、空を見上げれば澄み渡る青い空。

 

気づけばちょっと外出時に使うホワイトボードをきゅきゅっと書きなおし、駆け出しておりました。

ちょっと!ちょっとだけだから~

 

上海蟹、たべたい!と口ずさみながら、食べ物エリアをうろつきます。

 

 

 

 

どこもかしこも、めちゃくちゃおいしそう!朝ごはんを食べ損ねていたので、よだれが、、、

 

有名なB級グルメのチャンピオン、富士宮焼きそばと牛タン、ハーブソーセージをチョイス。

 

 

初めて食べる富士宮焼きそばはモチっとしてて、おいしかったです。

 

そしてそして、やっぱりフェスといえばそう、このお茶ー!

 

 

 

ぷはー!あぁーー!くぁーー!なんてうまい茶なんだ!

勤務中にお酒なんて論外やけど、お店の人は麦からつくられてるっていうてたし、これはきっと麦茶!

お家でもいきおいよく入れたら泡立つときあるし。

焼きそばにも牛タンにもハーブソーセージにもあうあう!くはー、たまらん!

 

チケットはもってませんが物販エリアにはいけたので、テンション上がってグッズも購入。

なんでこんなに気持ちがいいのでしょう。麦しか摂取してないのに~

 

 

 

おんぱくタオル!良質な今治タオルです。

女の子の頭の上には鳥さんが。ひばりちゃんということにしとこう。

今日はひばりのどこかにこのタオルを置いてます。

 

 

Tシャツも買うてしまいました。ここにも鳥(にわとり)が!

今日はこれをきて接客します。

 

心地いい風に吹かれながら、芝生の上でちょこっとだけ音楽をおすそわけいただき

張り詰めた日々が溶けていくような、大満足の一日でした。

 

そろそろ音博も終わり、琥珀色の空の下を歩いて、お客さんが帰ってきます。

わたしは一足先にひばりに戻り、お迎えの準備。

 

感想をお聞きするのが楽しみです。

まだ行かれたことない方、来年はぜひ!おすすめです。

 

緑のパワー

さてさて、改修も終盤。

内装は完成の姿が垣間見えるほどになってきた7月後半、遙々埼玉から庭のスペシャリストがやってきた!

たっくさんの木々と砂利とその他いろいろを載せたトラックに乗って。

庭師のたーくんとはご縁あってお庭をお任せすることになりました。

今まで「ここが庭でぇー…」とか考えてきたけど、実際にどんなふうになるのかは、想像力と庭の知識の乏しいわたしには想像がつかない。

それではまずはBeforeから。

こちらはスーペリアルーム専用の中庭。

埼玉よりやってきた木々はまだ鉢に入ったままで、庭は土をいれただけの状態。

真中にかまえる沓脱石(くつぬぎいし)は離れと母屋をつなぐ廊下の下に隠れていたものを解体中に発見。

男四人がかりで前庭へ移動し、再び沓脱石として活躍してもらっています。

こちらは前庭。

脚立と壁塗り用の土の樽などでかなりの現場感。殺風景であります。

真夏の京都の暑い中、限られた時間で造られていく庭。

木々たちも長いお引越しの後、新しい慣れない土地に植えられるのでまだまだよそよそしい。

これからここに根付いて季節を知らせてくれるのね。

前庭には秋をお知らせする紅葉がどーーーん!

紅葉は横に枝を伸ばしていくので、背の高い紅葉がほしい場合は初めから背の高い子を見つけて植えるしかないのだそう。

いつか前庭をこの子が覆うことになるのかしら。

前庭は和風にこだわらず、森っぽい、気取らない感じにお願いしていました。

木を選んでいただき、それらが植えられ、その足元には彩りを添える花と苔が植えられます。

焼き杉の茶色に緑が映える!

砂利を敷いて完成。

前庭は日の光もたっぷり入るので、今はこのときよりも苔が増えた気がします。

そして中庭。働く男たちの写真をお楽しみください。

お庭という要素が入ると、部屋の雰囲気が、もう全然違う。奥行きが増すといいますか。

ただ泊まるだけの部屋でなく、のんびりぼんやりと時間を楽しみ、季節と文化を愛でる空間へ。

緑のパワーはすさまじい。

 

これからこの子らの育ての親となる過程でも、ちょいちょい気軽に相談できる庭の魔術師たーくん。

ほんまにありがとうございました。そしてこれからもよろしくね。

ひばりの路地

こんにちは、店主の鎌塚です。

今日はわたしから、ひばりの一部をご紹介いたします。

ひばりの大きな特徴は、こちらの路地。

 

 

路地を抜けた先に玄関、というのは京都らしい景色ですが

ひばりの路地は、他とはちょっと違います。

 

路地というのは通常、道路に面していない土地に建つ建物へアクセスするためのものです。 

風情がいい、奥の景色を想像させるという意図ではなく、狭い区画を有効活用するための実用性からきているそうです。(もちろん違うケースもあるでしょう)

 

しかしひばりはご覧の通り、どーん!

 

 

角地です。道路に面する面する。路地いりません。

では、なんのためにこの路地をつくったのでしょうか?

さぁ、お考えください。

おわかりでしょうか。自信のある方はスーパーひとしくんを置いてください。

 

正解は、そう、スロープです!

 

 

ひばりは、旅することが難しいひとでも、自由な気持ちで旅してほしいという気持ちで設計されました。

なので、足腰の弱い方や車いすの方でも利用しやすいよう、スロープをつくりたかった。

でも、取ってつけたような仰々しいスロープはいやでした。

 

茶席に生けられる花を「茶花」といいます。

千利休は茶花の在り方を「花は野にある様」といったそうで

自然の風情のままに投げ入れることを、根本としています。

 

わたしは花を活けられるわけではありませんが、このような日本にむかしからある美的感覚は大切にしたい。

その感覚からいうと、実用性だけのスロープというのはナンセンスです。

安全であることと同じくらい、自然であることもまた、とても重要なことでした。

 

そこでわたしたちが考えたのが、この「路地スロープ」。

 

 

 

外観上スロープにはみえず、歩ける人もそうでない人も同じ道を自然に利用できること。

路面から入口まで一定の距離がとれるので、勾配をゆるく設定できること。 

京都に合う景色をつくれること。

なにより、区画整理などで路地を壊すことはあっても、新しくつくることって中々ないし、おもしろいよね。

という、一石二鳥ならぬ四鳥といえるほど、よいアイデアに思いました。

 

この四鳥のため、もともとあった四つの出入り口をすべて無視し

(京町家には珍しく、四つもあったんです。)

白い壁にどでかい穴をあけ、古建具を探し、新しいエントランスをつくりました。

 

 

こちらは改修時、建物内部から撮った写真。男性の右側、白い壁部分が、現在の玄関です。

 

 

ほぼ同じ位置から撮ったアフター写真。以前の面影はゼロですね。

 

 

 

路地にかかる手すりと、玄関の取っ手は木製。

大工さん&設計士さんに、「安全かつ自然!」とわがままをいいました。

 

 

 

路地には誘われるように走ってゆく、鳥の足あと。

足あとをたどれば、いつのまにか床の高さがフラットに。

 

 

 

この路地に入ったら、別世界にきたような、それなのに安心するような。

そんな場所になるよう、つくりました。 

 

いろんな思いからこの路地をつくりましたが、結局いちばんの理由は、路地くぐるときって、なんかわくわくする。ってことだったりします。

この先になにがあるのかなぁ、という旅のおもしろさを味わっていただければ、嬉しいです。

 

 

この路地をくぐり、ひとりでも多くの方が旅を楽しんでいただけることを、心より願っております。

 

汗と土と仲間たち

出来上がったスーペリアルームの壁と同じ材料で、受付やキッチンのある共有スペースを塗ります。

誰が?

わたしたちがー!

いわもと先生監修のもと、初心者用に塗りやすく配合し直してくれたはんだ土を塗っていきます。

石膏ボードの上に漆喰を一度、はんだ土を二度、計三度塗ります。

乾燥する前に塗らなければならないから、一気にやる。

塗るのが遅い初心者には大きなプレッシャーと焦り。

しかしやるしかないのだ。

 

まずは漆喰と格闘中のけいくん、土下座塗り。

わたしも塗りましたよーー。漆喰はするする軽くて生クリームみたいで楽しい。

今回の有難きお手伝いさまたち。

まずは楽座の頼れるスタッフ、ゆっきー。

壁塗り自体が初めての中、「難しいっすねーー!」て言いながらも楽しそうに塗り進めてくれましたよ。

大分進みましたね。

キッチン周りは比較的広い面なのでがんがん進められるけど、トイレ前の壁は小さい壁が連続する塗り進めにくい場所。

そこをこつこつ黙々とやってくれたのは、はるばる長崎から手伝いに来てくれたのりくん、現役大学生!

のりくんも初めての壁塗りで慣れない作業だったので、翌日は筋肉痛に襲われたそうな。

そしてお馴染み助っ人しょうちゃん。

スーペリアルーム前の細長い、とっても塗りにくい場所をじっくり塗ってもらいました。

個人的には、はんだ土は中塗り土よりも軽いのでこて板を持つ左手の負担が少ないし、思っていたよりも伸びが良くて塗りやすく、とっても楽しかった!

塗り進めるうちに、焦りやプレッシャーなんかよりも、目の前の壁を仕上げること、少しでも自分が納得できるように塗ることに集中していった気がします。

 

みんなの貴重な時間と労力をかけて出来上がった壁は、仕上がりこそ均一な美しさはないかもしれないけれど、優しくも力のある出来栄え。

そして何よりも、やりきった満足感。

お客様がひばりへ来てまず最初に向き合うことになる壁と空間。

あたたかくお迎えできそう。

末長く見守ってね。

それと、

長い時間、材料を準備したり難しいところに手を貸してくれたり、ときにアドバイスしてくれたり、裏方に徹しつつ見守ってくれたいわもと君、いつもありがとう。

見えない手間と知識

ひばりの中で一番広い部屋は一階にあるスーペリアルーム。

部屋の大きな窓から見える中庭を独り占めできるお部屋。(庭はまだできてないけど)

お庭は和風にしたいけれど、お部屋は和にこだわりすぎず、ぬくもりを感じられる内装にしたい。

そこでいわもと先生が提案したのは、漆喰と中塗り土を混ぜたはんだ土と言われるもの。

出来上がりは真っ白なかしこまった色でなく、土のどっしりした暗めの色でもない、両者を混ぜた生成りのような、アイボリーのような、あたたかみのある色。

表面はぽこぽこしていて藁の存在を感じられます。

とても素敵な出来上がりなのだけど、そのはんだ土を作るには相当な時間と手間がかかるのです。

漆喰を練り、中塗り土を練り、両者の配合を考えながらしっかり攪拌するよう少量ずつ混ぜ、割れ止めのためにあれを混ぜこれを混ぜ、乾燥しないようにああしてこうして…

あぁ、

壁はこんなんがいいーーー!て簡単に言うもんじゃないってわかりました。

左官は塗るのも技術だけど、材料をつくることも相当な技術と知識が必要なんですね。

心なしかやつれて疲れが見えます、いわもと君。

土を塗る前にスーペリアルームの床に油拭きをしてくれたのはしょうちゃん。

工具やら道具置場になっていた部屋の片づけをすると、広くきれいな空間が現れて、しばしその広さを堪能する彼女。

おもむろにひとり広い部屋の床を油拭く彼女。

 

この部屋は広い壁が二面あるので、暑くなってきた6月後半のこのころは、乾燥との戦い。

もたもたしていると塗ってるそばからどんどん乾燥していき、乾燥すればもう塗り直せない。

そんないろいろと格闘しながらも仕上げてもらった壁がこちら!

いいでしょう、素敵でしょう!

ぜひぜひ、直接見て触れて感じてみてくださいね。