内に言葉を

 

母屋の四部屋に、新しいカーテンをご用意しました。

 

 

 

あたたかくやわらかな質感の布に

 

文字と幾何学模様

 

 

 

共に自然から派生したもので、各部屋ごとにテーマがあります。

 

 

 

海辺できれいな石を探すように、テーマ探しをお楽しみください。

 

 

 

 

こちらのカーテンはすべて、京都在住の刺繍作家・風子さんに制作していただきました。

部屋の特徴に合わせて、布選びからご協力いただき素敵な作品を届けていただきました。

 

 

 

どんな時代であっても

 

心の内に種を蒔き、言の葉を育てる

 

そんな空間をコツコツとつくり

 

自然環境を守るように町家を守り

 

宿を営んでいきたいと思います。

 

たくさんの方にご利用いただける日を楽しみに、お待ちしております。

 

だれも困らない混沌

 

あけましておめでとうございます!

新年と同時に!というわけではなくちょっと前から変わってたのですが、ホームページを少しリニューアルしました。

開業から3年経ち、すこしずつ店が変化した分だけデザインも変わりました。
言葉も変わってますが、根っこは変わりません。

おいぃ、屋号変わっとるやんけ!と思われたかもしれませんが変わってません。

前もどこかで書きましたが、「本」にみえるこのロゴ文字は「平」の旧字体です。

屋号は変わらず「平旅籠(ひらはたご)」。

本のある宿(旅籠)やから本旅籠(ほんはたご)でも別に間違ってはないので、お電話で「本旅籠ですか?」と聞かれたら「はい!」って元気よく返事します。

こちらからのお電話はもちろん「平旅籠ひばりです。」と言います

「ヒラハタゴヒバリです。」すら一回で聞き取ってもらえない日がはじまって早3年、さらに難易度が上がりました。

わかりやすさ推奨社会にドロップキック。

ややこしい!でも世の中はもっと混沌としています。
うちの屋号レベルのカオスはかわいいもんです。

観光地でもない場所で
わかりにくい店名で
混沌推奨思考の店主が

平凡に、平穏に、ときどき昼から地面と平行になりながらお待ちしております。

平々本々 HeyHeyBonBon

というわけで(どういうわけで?)

本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

2020年のおわりに

 

旅先でみる日常が好きです。

 

平凡なアパートや電柱の貼り紙すらおもしろく

 

公園を散歩したり本屋をのぞいたり、スーパーマーケットをぶらつくだけで満ち足りた気分になれる。

 

自分の生活圏にはない、旅先で暮らす人たちの中にある日常を垣間見たい。

 

それが旅をしたい欲求にかられる理由のひとつです。

民宿やホステル・ゲストハウススタイルの宿のいいところは、生活の延長に近い形であることだと思います。

 

大きなホステルはビルみたいな建物ですが、ふつうの家を改装してるところもたくさんあり

 

僕は特に外国の日常をみるのが好きだったので、自分も外国の人たちがこの国の日常を感じられるような、家のような宿をやりたいと思いひばりをつくりました。

 

日常の中の非日常を求める人たちが来ることができなくなってから、もうすぐ一年が経とうとしています。

 

宿は遠い場所にいる方々のための店であり、近くに住む方々のお役にはあまり立てないスタイルであるにもかかわらず、今年は近所の方々に本当にたくさんお世話になりました。

 

これまでの日常がどれだけの人たちの支えで成り立っていたのかを気づかされた一年であり

またいまの非日常をどれだけの人がギリギリのところで支えているかを思う一年でした。

 

これまでも、そしていまも感謝しかありません。本当にありがとうございます。

日常はいつもどるのか、だれにもわかりません。

 

いまの非日常がしばらく続いて、いつの日かそのまま日常となっていくのかもしれません。

 

日常がゆるやかに変化するように、ひばりもすこしずつ変わっていくかもしれませんが

 

中身はきっとなにも変わりません。

 

運営する僕自身はなにも変わりません。

 

こんな状況になってもやっぱり旅が好きだし

 

幕府の目を盗んで京都に潜入してた幕末の維新志士たちも、案外こんな状況だったのかもしれないなぁなんて思って

 

だれにも迷惑かけずに旅を楽しむ方法ってないかなと考えたり、なんだかんだ楽しんでいます。

 

旅先の日常をみる目で、近所の非日常をみて

 

おもしろおかしく、ひとにやさしく、健康第一でこれまで通りやっていきたいと思います。

 

2021年も、どうぞよろしくお願い致します。

 

それではみなさま、よいお年を。

 

平旅籠ひばり Hibari Hostel & Books

鎌塚 慶一郎

花と珈琲

 

昨年の10月、子どもが生まれるのと同時に珈琲豆の焙煎をはじめて

 

今年の3月、はじめて対価をもらって珈琲豆を販売しました。

 

「山」・「谷」と題した、2種類だけだった珈琲豆はいまは8種類になり

 

この12月は新作の珈琲豆「花」のリリース記念に、「花と珈琲」という珈琲豆と花束のセットの予約販売を行いました。

 

いま、その準備の真っ最中です。

 

 

花に触れる機会が増え、花のことを考える時間も増え、花のもつ力というものを実感する毎日です。

 

『祝いの時も不幸の時も贈ることができるのは「生花」と「フルーツ」だけ。』という文章を読み、

そういうものを扱う仕事は素晴らしくいいな、とうらやましく思いました。

珈琲豆も果実といえば果実ですが、ちょっと違いますよね。

 

 

いつから珈琲を好きになったのか、よく覚えていません。

 

いつの間にか人の庭に勝手に居着いたノラ猫みたいに

 

気づけば日常に溶け込んでいました。

 

どうして好きなのかも、よくわかりません。

 

地球にはじめてきた宇宙人に、なにか美味しい飲み物ちょうだい

 

と言われて珈琲出したら、殴られるかもよ?

 

とある有名な焙煎士の方が仰られていましたが、僕もそう思います。

 

生搾りオレンジジュースの方がいいでしょう。

 

そう思いながら、僕は毎朝珈琲を飲みます。

 

飲まない日は非日常と言えるほど、僕の日常に溶け込んだ珈琲。

 

 

 

先月、11月の終わり。母方の祖母が末期の肝臓がんであることを知らされました。

 

もう年は越せないかもしれないと言われ、翌週の12月はじめに1歳の息子を抱え2人で会いにいきました。

 

1日中眠って意識がない日もあるから、来てもらっても徒労に終わるかもかもしれないとのことでしたが

 

子どもが生まれてまもなく、世の中はこんな状況になって

 

祖母は施設に入っていたため面会制限があり、一度も会わせる機会がありませんでした。

 

緩和ケア病棟に移ったいま、1日3名まで。時間は30分。それが僕たちに与えられた最後の機会でした。

 

ほとんど眠っていましたがほんの少しだけ起きて、息子の顔をみてはっきり「かわいい」と言って、笑顔をみせてくれました。

 

用意した花束を見れたかはわかりませんが、殺風景だった病室に彩りが加わりました。

次に起きたとき気づいてもらえるよう、ベッドの隣に花を置き、家路に着いて

 

僕はその日の朝も珈琲を飲み

 

帰宅してからも珈琲を飲みました。

 

味は変わらない。

 

 

 

そして3日前、祖母は亡くなりました。

 

急きょ店を閉め、家族で実家へ。

 

親族だけのささやかな葬儀の中

 

僕は祖母を包む花々を美しいと思い

 

通夜が明けた朝も珈琲を飲んでおいしいと思い

 

葬儀が終わり京都に戻って、花と珈琲を用意する準備をしながら

 

 

花を美しい、珈琲をおいしいと思えるうちは

 

僕は大丈夫だろう、と思いました。

 

そんな風に人々の日常に溶け込み支えているものは、きっとたくさんあります。

 

それは家の灯りだったり

 

カレーの匂いだったり

 

猫のお腹だったり

 

 

そういうものがひとつでも残っていれば、前を向いて生きていける。そんな気がします。

 

この珈琲豆もいつか、誰かにとってありふれた日常のひとつになれるよう

 

祝いのときも不幸のときも、変わらず飲めるものであれるよう

 

からだが動く限り、つくり続けたいと思います。

 

自分と、家族のために。

 

 

『森と、眠る』貸切割引50%OFFのご案内

森と眠る

 

こんにちは、ひばり店主の鎌塚です。

ひばりでは2020年12月15日〜2021年3月15日の3カ月間、”休眠”をテーマとした植物展示による”お休みの催し”、『森と、眠る』を行います。

 

よく休み、よく働く。

と言いますが、よく働いてばかりの現代。

休めていない人がとても多いように感じています。

冬は、お休みの季節。

休むこと、そして生きることについて、あらためて考えてみませんか。

そんな思いから、企画しました。

休眠中の植物と休みにまつわる本を多数ご用意し、あらためて”休むこと”を問い直し、ひとりひとりの”新しい休み方”を見つけられる場をつくることを目的としています。

 

<ご案内文>

 

 

 

そしてこの冬はより安心して気軽にご利用いただけるよう、期間中に限り「貸切プラン」を50%オフにてご提供致します。

 

<期間中貸切料金>

通常料金:50,000円(税込)/泊 → 25,000円(税込)/泊 

さらに、連泊の場合2泊目以降は20,000(税込)/泊 にてご利用いただけます!

<森と、眠る期間>

2020年12月15日〜2021年3月15日

<最大定員数>

8名様まで

<お部屋と定員>

スーペリアルーム:2名様(簡易ベッド追加で最大3名様)

ダブルルーム:2名様

ツインルーム:2名様

シングルルーム:1名様

 

<ご注意>

・1名様からご利用いただけますが、料金は一律25000円/泊(2泊目以降20000円/泊)です。
・宿泊税は別途発生致します(1泊200円x人数分)
・1階本屋スペース、小屋スペースに限り、本屋喫茶営業時間(12時~20時)は他のお客様もご利用されます。
・小さな離れは貸切利用に含まれません。母屋の一棟貸しのみとなります。
・GOTOトラベルではありませんので、地域クーポンはございません。

 

 

 

忙しい毎日や不安を煽る雑音から離れて

 

変わらずにあり続ける植物の生き方を見つめたり

一冊の本をじっくり読んだり

気になってた漫画を一気読みして、疲れたら午睡して

朝は暖かい珈琲やお茶を飲んで

家族や友人とゆっくり話す

 

そんなことをしましょう。とにかく、休みましょう。

冬はすべての生き物にとって、そういう季節です。

 

 

お飲み物は自家焙煎の珈琲、また自家製コーラやチャイがございます。

こちらもぜひお楽しみください。

 

 

 

 

その他ご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

ご予約はホームページ、またはインスタのDMからも承ります。

よく休み、よい冬を過ごしましょう。

 

ご予約お待ちしております。

 

ひばり店主

鎌塚

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